足関節捻挫ーリハビリ方法を紹介ー

2023年11月20日未分類

捻挫の治療について

捻挫の治療は初期固定(治療)が非常に重要になります。
初期の治療を適切に行わないと靭帯が緩んだ状態で治ってしまいます。
適切な固定肢位・固定材料(ギプス)を使っての適切な期間固定することで、治癒が望めます。

一度緩んだ靭帯は元に戻らないので、初期の治療、固定をしっかりとすることが重要と考えています。 サポーターでは、中々うまく固定ができずに、靭帯が治癒しないケースが多くあります。
捻挫の具合を見て、どの程度の固定が必要かを専門医の方に判断してもらうことが大切です。

どうしても、お子さんはすぐに動きたい気持ちがあるとは思いますが、将来のことを考えるとしっかりと固定をして、一定期間安静にすることが大切です。


捻挫の受傷の程度によって必要な固定期間が変わりますが、 2回目以降の捻挫は初めて捻挫をした際にしっかりと固定期間を守って完治させた際は、2回目も同様に損傷の程度によってしっかりと固定期間を守って、適切に治療すると機能的・構造的にも治癒が望めます。

不幸にも足関節に緩さが出ている、足首の場合、初回の捻挫で固定出来なかったり、適切な処置が行われなかった症例では、2回目以降の捻挫ではしっかり固定しても 関節の緩さ(構造的な治癒)は治りませんので、痛みが落ち着いたら固定を外して、リハビリ(機能回復)を行います。

※損傷の程度の判断は専門家でなければ判断できません。 MRI・エコーのある専門機関を受診されることをお勧めします。

捻挫(ねんざ)

捻挫(ねんざ)とは、関節をひねって怪我をすることを言います。

関節をひねった際に、通常動く範囲以上に動き過ぎてしまい、軟部組織【靱帯(じんたい)・腱(けん)・軟骨(なんこつ)・関節包(かんせつほう)・関節唇(かんせつしん)・脂肪体(しぼうたい)・血管(けっかん)・神経(しんけい)】が断裂や傷がつくケガのことです。(骨折と合併することもあります。)

症状

患部に痛み・腫れが出現します。

関節をひねって血管を損傷すると内出血を起こし、患部が腫れて、発痛物質がつくられ、

患部に痛みを感じます。

捻挫を起こしやすい部位

足関節・膝関節・肩関節・肘関節・手指の関節に多く見られます。

 

捻挫は靱帯の損傷具合で、以下のように3つの損傷分類がされます。

捻挫のレベル

1度(軽度)―痛みも腫れも軽く、靱帯が引き延ばされた程度

2度(中度)―靱帯の一部が断裂した状態

3度(重度)―靱帯が完全に断裂した状態、内出血を起こし、関節の不安定性が出ます。

 

足関節捻挫

足関節捻挫 分類

足首の捻挫には以下4つのタイプの捻挫があります。

以下の図の様に足首(足関節)を捻って損傷します。

・内返し捻挫  ・外返し捻挫

 

 

・背屈型捻挫

背屈

 

 

 

 

 

・底屈型捻挫

底屈

 

 

 

 

 

足首を捻って怪我をした際に、捻挫と骨折の鑑別が必要になります。

その際に病院に行くか整骨院行くか迷った場合、の選ぶ基準をお伝えします。

1病院の場合、M R IC Tの検査機器の設備があるか。

2整骨院の場合、エコー(超音波観察装置)の設備があるか。

3緊急な場合は救急病院で構いません。

 

※小児の捻挫は骨の成長が完成しておらず、骨端線(成長線)の損傷(骨折)を伴うケースが多く、靱帯実質部の損傷は稀です。

 

受傷後の応急処置は

現場では、RICE(安静・冷却・圧迫・挙上)処置を行います。

 受傷直後の注意事項として

1患部を温める

2循環障害を起こすようなテーピング固定で1周固定してはいけません。

 

足関節捻挫 たけざわ整骨院の治療法

 受傷直後

エコー(超音波観察装置)で負傷部位のエコー観察を行い骨折が疑わしい場合は病院を紹介いたします。

 

電気治療・超音波治療 損傷の程度に合わせて16週間固定

その後、歩行訓練、可動域訓練、筋力訓練、バランス訓練などの機能回復訓練を行い後遺症(痛みの残存、可動域制限)を残さないようにします。

足関節捻挫の後遺症でお悩みの方も度々見られますが、多くのケースで機能回復をしないままスポーツ復帰をされた方に見られます。

捻挫のリハビリ方法について

当院では捻挫の後遺症でお悩みの方にも機能回復訓練も行っております。

 1 片脚立位 

方足立で体がふらつかない様に1分間行います。

2 バランスディスクを利用して方足立を行います。

体がふらつかない様に1分間行います。

3 爪先立ち(カーフレイズ)

ふくらはぎ(下腿)の筋力強化とバランス訓練を同時に行います。

4 ふくらはぎ(下腿三頭筋)の筋力強化

チューブを使ってふくらはぎ(下腿三頭筋)の筋力強化・可動域訓練を行います。

10回✖️3セット

5 ふくらはぎ(下腿)内側(後脛骨筋)の筋力強化

チューブを使ってふくらはぎ(下腿)内側(後脛骨筋)の筋力強化・可動域訓練を行います。

6 下腿外側(腓骨筋群)の筋力強化

チューブを使って下腿外側(腓骨筋群)の筋力強化・可動域訓練を行います。

7 足裏の筋力訓練(ショートフット)

足を床に付いたまま土踏まず(足底アーチ)を上げるように力を入れ、足裏・下腿の筋力を強化します。

 

回復までの期間

軽度12週間

中度2〜4週間

重度6週間以上

足関節捻挫QA

Q、捻挫したのですが、整骨院で大丈夫ですか?

A、捻挫の程度により、提携病院を紹介させていただきますので、安心してご来院ください

Q、整骨院か整形外科に行こうか迷ってます。

A、整骨院にかかられる際は、その整骨院にエコー(超音波観察装置)があるかご確認ください。

整形外科にかかられる際は、M R IC Tの検査器があるかをご確認ください。

Q、捻挫後のリハビリは必要ないですか?

A非常に重要です。

Q、捻挫をしてから6ヶ月以上経っていますが痛みが取れませんが診てもらえますか?

A、捻挫後に長期間痛みが残ってしまう場合は、機能低下か、関節内の損傷が考えられます。

状態によっては提携病院をご紹介しますので、安心してご来院ください。